この部屋のどこかに、彼はいる。
どうやら
私の目を盗んで入り込んだようだ。
彼を“X”(エックス)と名付けよう。
まだ視界に入ってはいないが、
必ず、この部屋のどこかにXは存在する。
Xは昨晩、寝ている無防備な私を
じわりじわりと堪能したのだ。
その証拠は
今朝、確認がとれている。
左足首に1箇所
右足ふくらはぎに1箇所
赤く膨れ上がった呪いの痕跡。
この呪いはしばらく解けない。
そう。地味な痒みに襲われるのだ。
Xが苦手とする“ベープ”。
数日前から設置してあったにも関わらず
いとも簡単にすり抜けるとは
中々の強者とみて間違いないだろう。
今夜もまた
侵入者Xとの戦闘モードに入るのであった…
蚊と共存れいな
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